トモダチゲーム58話(原作:山口ミコト、漫画:佐藤友生)
『それで勝ったつもりか』
のネタバレです。
第58話は別冊少年マガジン2018年9月号掲載、コミックス13巻に収録予定かと思われます。
ネタバレ注意
トモダチゲームはストーリーの性質上、1話から順に読んだ方が楽しめます。まだ未読の方はネタバレにご注意の上ご覧ください。
トモダチゲーム 第58話のあらすじ・ネタバレ
神代のイカサマがさく裂しているババ抜きゲーム(57話の振り返り)
現在、友一たちが取り組んでいるのは、人生博打(オールベット)ゲームです。
これはギャンブルでお金をかけあって、増やすゲーム。
なお、お金は友達を売ることによっても得ることができます。
ギャンブルは自主運営なので、自分らでルールから掛け金まですべて決めてOKで、友一は神代とババ抜きゲームで対戦しています。
ババ抜きは、友一と神代のほかに、心木を含めた2名が参加し、合計4人で対戦。
しかし、友一チームであるはずの心木が神代に洗脳されてしまっていることで、神代のイカサマがさく裂して、友一はここまで3連敗を喫しています。
5億円のお金の出どころとは?
友一の口から衝撃的な言葉が言い放たれるが、現在の友一の所持金は1千万円。
果たして、どこにそんなお金があるのか?
まず友一は、心木と京を担保に2億4千万円を作り出しました。
以下、トモダチゲーム運営に告げられた査定額
片切友一:0円
心木ゆとり:2億円
紫宮京:4千万円
美笠天智:1千万円
四部誠:8千万円
これで友一の現在の所持金とあわせて2億5千万円。
残りの2億5千万円は、ゲーム参加者の1人・海堂司(スキンヘッドの眼鏡の男)が「友一の勝利」にかけてベットしてくれたことにより、合計5億円を作り出しました。
海堂が友一にお金を貸す理由
海堂は、魅嶋とギャンブルを行い、みごとに勝利していたこともあり、所持金は以下のように大幅に増えていました。
海堂:4.96億円
魅嶋:0円
このことから、そもそも海堂にとって2億5千万円はそれほどの大金ではないそう。
さらにじつは海堂の娘・聡音が天才的な先を見通す目の持ち主らしく、ギャンブルでは今まで負けなし。
その娘がいうに
「次、勝つのは片切だ」
とのこと。
その言葉を信じて、海堂は友一の勝利にベットしたというわけです。
そして友一が勝利した際には、”相応の対価”を返してもらうことを約束したそうです。
これらの理由から、海堂は友一にお金を貸してくれるにいたったようです。
ちなみに友一は海堂に、けがをした紫宮の看病を任せるなど、すでに両者はかなりの協力関係を築いている模様。
悩める神代
神代は、いきなり強気に出てくる友一に戸惑いを覚えます。
そして、友一が勝つ可能性があるとすれば、
これまでの3回の勝負がすべて芝居で、心木ゆとりが神代の支配下にない
というパターンとの結論に達する。
友一の強気は、この可能性なのかどうかを判断するため、神代は、ゆとりの表情を探る。
しかし、ゆとりは驚いた表情をしており、何も知らない様子。
では、友一の強気はいったいどこからくる自信なのか?
ますます頭を悩ませる神代。
監視室の様子
一方、その様子を見ていた監視室では、友一の目論見について議論が交わされていた。
運営の東條は志法に向かって、
”ハッタリ”かもしれないな
と告げる。
ギャンブルに勝つ方法は主に二つあり、
- シンプルにその勝負に勝つこと。
- 相手をその勝負から降りさせること。
があるが、友一の狙いは後者ではないかと。
そして友一側から神代に「降りる」提案をもちかけてきたら、その可能性は強まると述べます。
友一のはったり?
・・・神代さん ここで一つ提案があります この最終戦・・・降りませんか?
運営の話し合いのとおり、友一は神代に降りないかどうかの提案を持ち掛けていた。
友一は、正直な話、必要以上のお金が欲しいわけではなく、チーム全員で船を降りる1億5千万円さえもらえればこの勝負はやめても構わないという。
友一「はっきり言って次の勝負 俺はやりたくないんですよ」
友一は
- 友一自身がギャンブル(運に任せて大金を賭けるゲーム)が苦手
- 完全な運任せなる次の勝負はやりたくない
そういうのだった。
神代は友一のその言葉に、
神代が行っているイカサマ(心木ゆとりを支配して利用していること)に友一は気づいていない
ということを確信する。
そしてその確信をもとに、神代は友一との勝負を続けると言い放つ。
友一「そうですか・・・それは残念です」
そうして5億円をかけたババ抜き最終戦が行われることになった。
5億円をかけたババ抜き開始
友一たちの様子をみていた監視室。
結局、友一の狙いはいまいちつかめないままだったが、運営の月野がいうに
あの男がこのまま黙って負けるとは到底思えない・・・
と友一が何かをしでかすであろうことを示唆する。
場面はもどり掛け金:5億円のババ抜きが開始していた。
カードを引く順番は、
- 神代
- 真次
- 友一
- ゆとり
最初は神代にJOKER(ババ)が配られた。
神代は、そうそうに真次にババをわたし、その後の友一がすぐにババを引いてくれるだろうと踏む。
しかし、それに反して友一は安全なカードばかりを引いていく・・・
神代は友一がいう運勝負とは、「ここでJOKERを引かないこと」なのかと考える。
しかし、真次の手札が残り2枚(うち1枚がJOKER)になったところで、友一はJOKERを引いてしまう。
引いた! すなわちこの勝負 私の勝ちだ
友一がJOKERを引いたことで、勝利を確信する神代。
次の番のゆとりは、友一からババを引こうとするが、友一が力で押さえつけて、安全なカードを変えさせて引かせられた。
その結果、ゆとりはペアが出来上がって手札がすべてなくなり、あがりとなる。
そして、その流れで、続く真次もまた上がり、残りは神代と友一の一騎打ちとなる。
友一は
- JOKERを引いた時点で神代との一騎打ちにするしかないと考えていた
- 心木は表情を完全に読まれているとしか思えないほどJOKERを引かれないからな
と話す。
ただ友一自身もギャンブルは苦手なのは自負していて、表情を読まれない自信はないという。
そこで友一は第3者の海堂に友一の手持ちカード2枚をシャッフルさせて机の上に裏返しておかせた。
…どうだ…これなら
俺自身もどっちがJOKERかわからない
さぁ…選べよ神代才嘉
5億円を賭けた1/2の選択だ
あんたの”神の目”が本物なら
JOKERを避けられるはずだろ!
狂ったような表情でそう告げる友一。
しかし、神代はそれにおくすことなく、
それで勝ったつもりか、愚か者め。それなら私は真の神の目を使うまでなんだよ。
と自信ありげに強気に出る。
神代の自信に満ちた表情に監視室でみていた運営がざわつく。
そして、神代の奥の手は、心木ゆとりの笑った表情にある、とのべる。
・・・この笑顔
もしかしたら彼女にはどちらがJOKERか見えているのかもしれない
つまり、イカサマはまだ生きてる?
果たして、神代の奥の手とは・・・!?
トモダチゲーム58話の考察&感想
友一らしさが前面に出ているエピソードでしたね!
まずはいきなり驚きだったのが、海堂と友一が手を組んでいたという件。
これは裏でかなり打ち合わせしていそうな雰囲気です。
また海堂の娘というのも、これはかなり強キャラな予感。
神代に勝った暁に海堂に払う対価は、借金しない分だけ友一たちに残して、あとのお金はすべてあげるとかでしょうか?
そして、友一と神代の最後の一騎打ち!
流れ的に、友一が勝つのはまず間違いなさそうですが、どのような展開で勝ちになるのか?
個人的には、ゆとりが実は洗脳されていなくて、最後の最後で神代をだまして勝つ、みたいなパターンかと予想していましたが、ここまでのゆとりの様子をみるかぎりは、完全に神代に落ちちゃってますよね(笑)
まだまだわかりませんが・・・
少なくとも、友一がいう「運勝負」にはならないでしょうね。
おそらく詐欺の天才「友一」なわけですから、神代をだましにだまして勝つべくして勝つのでしょう。
次回あたりで決着がつきそうなので、伏線になりそうな箇所を復習しておきたいところですね!