トモダチゲーム60話(原作:山口ミコト、漫画:佐藤友生)
『言葉が過ぎたかもね』
のネタバレです。
第60話は別冊少年マガジン2018年11月号掲載、コミックス13巻に収録予定かと思われます。
ネタバレ注意
トモダチゲームはストーリーの性質上、1話から順に読んだ方が楽しめます。まだ未読の方はネタバレにご注意の上ご覧ください。
トモダチゲーム 第60話のネタバレ【あらすじ】
友一が神代をマインドコントロールした流れとは?
みごと5億円をかけたババ抜きで、神代に勝利した友一。
友一はゆとり自身に「間違いなく心木は裏切っていない」と優しい言葉をかけつつも、
負けた神代の目には、心木を道具として利用して、自分をマインドコントロールしてきた裏の顔に恐れを覚える。
友一がゆとりを介して神代にマインドコントロールをかけられた理由は、
- まずはじめに友一はギャンブル運もなく資金力も劣り、精神的にも脆いと、「いかに弱い相手か」ということを装った
- 全ては神代を油断させるとともに自尊心(プライド)を増長させるため
- プライドの高い人間は、いざ弱い相手に劣勢に立たされた時、”こんなやつに負ける訳にいかない”という感情が必要以上に沸いてくる
- そうなると、プライドの高さから仲間にミスを相談もできず、大勝負の決断を自分で行うこともできない状態になる
- そして最終的に頼るのは、自分の立場に近すぎず、プライドも傷つけない他人、すなわち今回でいえば「ゆとり」だ
という流れだった。
友一曰く、マインドコントロールにかかりやすい人間は、
- 心木のような「すぐ他人に頼ってしまう気の弱い人間」
- 今回の神代のような「プライド高い人間」
だそうだ。
ジョーカーに傷をつけていたのも友一の計算
ジョーカーに傷がついていたのも、実は友一がやっていたこと。
ギャンブル運がないことを見せるために、わざとジョーカーを引いていた。
ジョーカーの傷は心木にもわざと見えるようにして、最終的に神代との一騎打ちになるように仕向けた。
仕上げに最後は「完全なる運勝負にするため」と仲間の海堂にカードを渡してシャッフルさせたが、じつはこの時、ジョーカーを傷なしのものをすり替えて、もう一枚のカードに傷をつけた。
こうして、神代はババを引くことになったのである。
納得のいかない神代
しかし、まだ神代には友一との一騎打ちが意図的に作られた状況だと納得いっていない。
なぜなら、友一の作戦は最初にジョーカーが神代か仲間の真次が持っていないとこの状況は作れないからだ。
もし心木がジョーカーを手にしていた場合、彼女がもちっぱなしで友一たちが敗北する。
これについて、友一は、
- ジョーカーは最初から神代のもとにいくように手品のテクニックで仕組んだ。
- あの時の親は友一だったため、トランプを配る役は友一
- ジョーカーは一番下にあったため、友一は”ヒンズーシャッフル”によって一番下のカードを動かないように混ぜ、神代を最初にしてカードを配ることで、53枚目にあるJOKERは神代の手元に
というカラクリ。
友一が神代が元手品師だと知っていた理由
じつはこれは、マジシャンである神代自身がゆとりを一番最初だますのに使ったカード透視の手品を裏で見ていたのが理由。
友一チームから出ていた使途不明金(3,000万円)は実は監視カメラを購入しており、それに神代が手品を行っているシーンがばっちり映っていたのだ。
ちなみに、神代がゆとりをマインドコントロールするのに、行った手品は「自分の引かせたいカードを相手に引かせる手品」。
じつは神代は手品のテクニックで、ゆとりに彼女自身が真ん中あたりから選んだ2枚のカードを渡す直前にすり替えて、神代が内容を把握している一番上と二番目のカードを渡していたのだ。
一連のプロのような手際を監視カメラで見た友一は、神代が元マジシャンだということを見破ったのだ。
友一に負けを認めた神代
「参った・・・私の完敗だよ。さすが・・・片切友一君、いや・・・斯波友一だ」
神代は、友一のみごとなマインドコントロール術、そして目的のためなら友達をも道具として操る姿に
「斯波大善(悪魔)の子供だ」
とあおり続ける。
しかし、友一は心木を信じていたのは本当だと話す。
ゆとりは気の弱い人間だから、神代のような下衆のクズに支配されるだろうと信じていたのだ。
本当は心木がマインドコントロールされるのも止められるなら止めたかった・・・
だが、友一がいない時にマインドコントロールは完了してしまっていた。
だから、勝負に勝つためには「心木がマインドコントロールされてしまった」という事実を利用するしかなかったと話す。
心木のマインドコントロールをとく友一
そして友一はこの勝負を通じて、心木のマインドコントロールをとくべく動いていた。
マインドコントロールは言葉で説得したり、無理やり引き離そうとすると、逆に支配力が強まる。
そこで友一は、あえて真次からババを引き、神代との一騎打ちに持ち込んだ(ババがどれかわかっているので、引かずに勝つこともできた)
その一騎打ちで友一が神代を破ることで、ゆとりにとって神代を「神」から「人間」に戻す必要があったのだ。
すべての状況が整ったところで、友一は
「心木 神代はお前にとってなんだ?」
と問う。
心木「ただのエッチなおじいちゃん」
涙をこぼしながら、洗脳がとかれるゆとり。
友一は、ゆとりに
お前のやさしさは良さだと思う。ただ優しいだけだと、それは悪い奴らに利用される
お前の弱さは周りの人間を傷つける。それがこの世界の現実。だから少しずつでもいいから強くなってくれ
そう優しく諭すのだった。
友一はこの勝負で、ゆとりを見捨てたわけじゃなかった。
というより、勝負に勝つと同時に、ゆとりの洗脳をといて大切な友達を助けるということをしなければならなかったのだ!
神代は友一の真意を知ると、さきほどまでの威勢とは一転してしどろもどろに・・・
友一「神代・・・そんでもあんたは俺を悪魔の子供って呼ぶのか?」
神代はさっきの発言は言葉の綾だったとへらへらしながら謝る。
友一が悪魔の表情になる
友一は納得したようなそぶりを一瞬見せますが・・・
なぁ神代…
別に謝らなくていいからな
いやむしろ謝らないでくれ
だってお前が謝ったら俺はこの怒りを
友達の手前一応は収めないといけないからさ
お馴染みの悪魔の表情でそう告げる友一。
そして続けざまに、お前を許したくない、お前の自慢の神の目をグリグリとエグり出したいと、吐き捨てる。
神代「ごめんなさい…どうか…許じてぐだざい…」
泣きながら、そして土下座しながらそうつぶやく神代。
この時点で、
- 神代チーム:-1億4100万円
- 友一チーム:5億1000万円
これで終わりかのように思えたところで・・・
「すまん心木・・・実は俺には最後の大勝負が残ってる」
何と友一は、一番戦いたくなかったタイプ、友一お得意の駆け引きや罠が通用しない野生の獣のようなやつと闘わなくてはならないという。
そしてその相手とは・・・
「ねぇパパ、そっちの勝負はついた?」
仲間だと思われた海堂のことを”パパ”と呼ぶ、スーツ姿の少女だった・・・!
60話の考察&感想
友一VS神代の勝負が完全終結ですね!
最終的に神代がめちゃくちゃ雑魚キャラだったという結果でした(笑)
そして序盤で友一がギャンブルは苦手・・・と雑魚キャラぶっているのも実は伏線だったという、さすがトモダチゲームならではの伏線回収ぶりです。
心木ゆとり自身はやはり、完全に洗脳されてしまっていたみたいですね。
こういう作品的に、一番怪しいキャラになりそうな気もしているので、じつは洗脳されてなくて演技だったのではないか・・・
と最後まで疑っていましたが、ゆとりちゃんはいい子のようです(笑)
さらに、衝撃だったのが最後。
オールベットゲームはこれにて終了するかと思いきや、まさかの最終勝負として海堂の娘と闘うことになるようです。
なんだか紫宮京くんと少しだけ似た雰囲気も感じるので、最終的には仲間になってくれそうな予感・・・?
これは61話にも注目してみていきたいところです。