トモダチゲーム83話(原作:山口ミコト、漫画:佐藤友生)
「時間の無駄だ」
のあらすじネタバレと感想&考察です。
第83話は2020年12月9日に発売された別冊少年マガジンに掲載されており、コミックス第17巻に収録される予定です。
ネタバレ注意
トモダチゲームはストーリーの性質上、1話から順に読んだ方が楽しめます。まだ未読の方はネタバレにご注意の上ご覧ください。
本記事のネタバレは読まずに絵付きで読みたいという方は以下からご覧ください。
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トモダチゲーム第83話のネタバレ【あらすじ】
とうとう「心木ゆとり」と再会した「片切友一」。
涙ながらに寄り添い「心配した」と喜びを見せるゆとりであったが、友一はそんなゆとりに対して「黒の弾丸」を込めた拳銃を突きつける。
「テメェには他に聞きたいことが山ほどあるんだよ、この裏切り者。」
殺気だつ鬼のような形相で、友一は眼前の裏切り者に向けてそう言い放つのであった。
ゆとりの化けの皮が剥がれていく…!友一、反撃開始!
自らを「裏切り者」であると称されたゆとりは、「ちゃんと話せば誤解は解ける」と泣きながらとぼけて見せる。
友一はそれに同意する。
だが、友一の「誤解」の意味は、ゆとりの人間性についてであった。
今まで友一にとってはゆとりが「気が小さくて、すぐ他人に騙されるお人よしで、友達思いの優しい女の子」という印象であった。
だが本性はそれとは真逆で、「気が強くてキレやすくて、人を騙すのが大好きな、最低の裏切りクソ女」というものであったと。
友一が見ていたゆとりは完全にただの演技であると、友一にわかってしまったのだ。
クソ女とまで言われてしまえばゆとりも黙ってはいなかった。
自分が裏切り者であるという「証拠」を見せろと要求したのだった。
友一にはゆとりが裏切り者であるという証拠を見せることは出来ない。
しかし、それは証拠がないということではないというのだ。
友一はまず、彼女に自身が「須原岳」に使用した黒の弾丸の入手経路に関して問いをかけた。
「俺はどうやって手に入れたと思う?」と。
その弾丸は、かつてゆとりが友一の信頼を勝ち取るために渡したものであったというのだ。
友一はその弾丸を「沢良宜志法」に使用している、とゆとりは思っていた。
だが、実際は使用していなかったというのだ。
友一は志法に黒の弾丸を使っていなかったのだ。
ゆとりは、自身の言葉を友一が一切信じていなかったことに衝撃を受ける。
彼の前では本性を完全に隠していたと思っていたのに、どこでバレたのか。
疑問符を頭に浮かべ続ける彼女に向けて、友一は事の経緯を最初から語り始めたのだった。
友一がゆとりを疑っていた理由とは?証拠はどこに?
始まりはゲーム開始から二日目のこと。
友一は共に行動していた「海堂」に対して銃を向けていた。
そして、その引き金を引いた。
だが、当時の友一は黒の弾丸を所持していない。
海堂を撃った意味は、「銃声」。
正しくは、銃声と、その銃声がした場所に意味があるという。
友一が海堂を撃った場所は、エリアが狭まるギリギリのライン。
バトルロワイヤル系ゲームのセオリーとして、狩りをする側の人間はこのライン際で待ち伏せをするというのだ。
その理由は、退路を失くした他プレイヤーを狩るため。
自身もエリア外に出ることで死んでしまうリスクがあるにしろ、そのリスクをカバーして余りあるリターンがあるという。
友一は銃声でこのエリア際にて待ち伏せをしている亡者を呼び寄せるために先刻の行動を行ったのだ。
そして、海堂はそんな亡者に対する「囮」であった。
友一の思惑通りに現れる三人の亡者。
足が動かず、逃げることが出来ない海堂。
そんな海堂に亡者が襲い掛かるものの、覚悟を決めた海堂に対して一向に何も起こりはしなかった。
疑問に思った海堂がゆっくりと目を開けると、そこには倒れ伏した二人の亡者と、自身を囮とした友一の姿があった。
逃げたと思った彼が戻ってきたことに対して疑問をぶつけるものの、友一は説明を後に回して手早く目的のものを獲得する。
それは、亡者たちが身に着けていた衣服。
このゲームで姿を隠すのに最強のアイテムと、友一は称した。
亡者の衣服を身に着けて、目的に向けて行動を開始する海堂と友一。
友一の目的は勝ち残ることだけではなく、ゲームに紛れ込んだ「真の裏切り者」を探すということもあった。
そのためには、友一にとって最も信頼のおける仲間を探し出す必要があるというのだ。
その男は「美笠天智」。
友一にとっては命を懸けて信頼を勝ち取った男であると、そう言ったのだ。
その後運よく天智と出会い、合流を果たした友一は、海堂の言う「沢良宜志法潔白説」と、天智の言う「心木ゆとり裏切り者説」を確かめるために動き始めた。
天智と友一は獲得した亡者の衣服を身に纏い、心木ゆとりの従える亡者軍団の中に混じって行動していたというのだ。
ずっとゆとりの卑劣で醜悪な行動を目の当りにしてきたという友一。
「だからもう泣くな、媚びるな、聞かれたこと以外は喋るな。」
「時間の無駄…いや…見苦しいんだよ、お前のあざとい演技がさ…!!」
見苦しい、と言われたゆとりは、絶望と屈辱が入り混じった表情を見せる。
友一だけは欺けていたと思っていたのに、それすらも打ち砕かれ、ゆとりは心中に苛立ちを募らせていくのであった。
志法と友一、完全な和解へ
友一は改めてゆとりに問う。
いつから裏切っていたのか、なぜ裏切ったのかと。
だが、ゆとりは友一に向けて平然と返す。
「最初に裏切ったのはもう一人の裏切り者」だと。
その裏切り者のせいで仕方なくトモダチゲームに導いたのだと言ってのけた。
だが、友一はその「もう一人の裏切り者」は自分たちの仲間には存在しないのだと跳ね除けた。
友一は今まで亡者に紛れ込んだり、死んだふりをしながら全員を観察した上で、その結論に至ったと説明する。
天智もそれに同意するものの、志法だけはそのことに関して未だどこか引っかかりを感じるような表情を見せる。
そして、唐突に志法は疑問を口にする。
死んだふりの時についてだった。
友一の言う「死んだふり」のシーンは、志法と友一の再会の時のこと。
気絶した友一を志法が助けようとするものの、力及ばずで崖下へと落ちた友一が亡者に襲われるというシーンだ。
あれは最初から友一が気絶した演技をして、志法の本性を見定めるために行ったものだと説明された。
崖下の亡者は海堂と天智であり、彼らに協力してもらい、極限に追い込まれた志法の行動を見たのだった。
その暴露に対して志法は思わず友一に対して手を上げる。
「『見定める』じゃないよ、私がどれだけ心配したか、悔しかったか…悲しかったか!」
涙目になる志法に対して謝罪をし、今度からはちゃんと信じると約束する友一。
そんな様子を冷めた目線で見つめるゆとり。
そして、彼女は口を開いた。
「…本当に、滑稽だね。」
追い詰められるゆとり!余裕を見せる真意は…?
「もう一人の裏切り者なんていないと信じて茶番してる、これなら絶対全員そいつに痛い目に遭わされるね。」
さも愉快そうに言い放つゆとりに、友一が詰め寄る。
その胸倉を掴んで、「もう一人の裏切り者」が誰なのかと問い詰めた。
怒りを露わにする友一に対して、ゆとりはあくまで余裕を崩さない。
友一になら何をされてもいいと、誘惑するように恵まれた女体を曝け出して媚びた。
そして、彼女は更に付け加える。
「なんなら片切友華さんにやった、最低な行為をしてもいいんだよ」と。
片切友華とは、友一の母親のこと。
その彼女について触れた瞬間、友一の殺気が更に強みを増す。
目の前のゆとりを食い殺さん勢いで怒りを露わにする彼を制止したのは、心木陣営の一人であった「真次」であった。
真次はゆとりと岳のことを「私に免じて返してくれ」と言った。
だが、見も知らない、よくもわからない男の顔に免じてというのは道理が通らないと天智が叫ぶ。
そもそも最強最悪の敵であると考えられる岳をおいそれと返すわけにはいかないと付け加えた。
「そうでしょうね、美笠君には、その筋合いはないでしょうね」と、最初から交渉が成り立たないことをわかっていた真次は、一つのゲームをしようと提案する。
「人質交換ゲーム」をしようと言うのだ。
そこに引きずり出されたのは、別行動をしていた「魅嶋靖」と「ミチル」、そして「四部誠」であった。
真次によって徹底的に痛めつけられて気絶している靖に対して、目立った傷は見られない誠。
その様子に違和感を覚える志法であったが、次いだ友一の言葉によってその疑問が表に出ることはなかった。
友一は、先ほど発した言葉に引っかかりを覚えていた。
真次は「美笠君には」と言っていたが、志法や友一にはあるような物言いだと感じていたのだ。
それに対して真次は、改めてと「ちゃんとした自己紹介」を開始する。
ぴっちりと分けて整えていた髪を崩していく真次。
そして、改めて自らの正体を明かす。
「私の名前は、斯波真次。」
「君の育ての親である斯波大善の…本当の息子ですよ。」
斯波真次と名乗った男は、片切友一の育ての親の実の息子であると明かしたのだった。
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トモダチゲーム第83話の考察&感想
美笠天智の無双回に続いて、片切友一の逆襲回となっています。
更には長々と続いていた沢良宜志法との確執も完全に終わる回でもあります。
やきもきしていた読者は非常に多かったと思われますので、この結果は非常に喜ばしいことなのではないでしょうか。
また、生死不明であった海堂の生存も判明し、彼の安否を案じていた読者からは安堵の声が聞こえてきそうです。
騙していたと思っていた人物から完全に疑われているとわかり、次第に化けの皮が剥がされて転落していく心木ゆとりに関しても、読者は胸がスッとするような思いを抱いているのではないでしょうか。
少なくとも筆者は非常にスッとする展開になったと思っています。
ですが、あの心木ゆとりがそんな簡単に終わるわけもなく、まだ何か策を巡らせているような雰囲気を出しています。
この状況でのブラフは考えにくいと思われますので、まだまだ一悶着あると考えるのが妥当でしょう。
では、ゆとりの言う「裏切り者」ですが、彼女の言動からすると単なるブラフであるとは考えにくいものがあると前述した通りです。
そのため、筆者は「裏切り者」は存在するのが確定であると考えています。
ただし、それが誰を示すのかという話ですが、今回までの流れでは「四部誠」が最も有力であると普通は考えるでしょう。
ここで四部誠が本当に裏切り者であった場合、今までの出来事や何もかも、彼を信じてついて来た人間を全て欺いてきたことになります。
ですが、この展開は衝撃的というより「やっぱりかー」程度にしか思われず、下手をすれば肩透かし程度にしか思われない可能性があります。
個人的には志法が反応したり、疑い続けているのも不自然であると思います。
志法の予想や考えていること、疑っていることは大体の場合はハズレであり、基本的に志法はミスリードを狙ったピエロの役割を担っているのではないかと筆者は思っています。
そのため、志法が誠にあまり傷がついていないことに言及していることなどが、読者に「四部誠=もう一人の裏切り者」という印象を植え付けようとしているようにしか見えないのが不自然で仕方がないのです。
以前、裏切り者に関する話を、トモダチゲーム運営側の人間が「気付かないうちに裏切っている可能性がある」と言及していることがありました。
そのため、筆者は「もう一人の裏切り者」は自身が事態を悪化させるようなことをしていることに気づいていない、もしくはゆとり側が利用しやすい行動を取ってしまっている人物ではないかと予想します。
そこで怪しいのは「片切友一」と「沢良宜志法」ではないでしょうか。
特に今回判明した真次の正体や、ゆとりの執着、運営側のトップによる執着、そして母親との確執を考えると、友一はかなり裏切り者として有力であると考えられます。
何より、ゆとりが利用して最も楽しい人物である点も大きいです。
裏切り者を追っていた人物こそが裏切り者だったという展開も、読者・登場人物共々にショックを与える衝撃的な展開である可能性も高いでしょう。
少し長く語ってしまいましたが、ここまでの考察はあくまで個人的なものでしかありません。
今後の展開は見通すことが出来ませんし、結果的に本当は誰なのかは現状確定出来るような出来事が無いため、完全に予想することは出来ません。
真相は次話以降に持ち越しです。
真相に近づき盛り上がりを見せているトモダチゲーム、次回以降の展開からも目が離せませんね。